年末年始の予定

今年も残すところあとわずかとなりました。
年末年始の予定です。12月は29日(土)までです。
初売りは3日(木)からとなります。

12月
27日(木) 定休日
28日(金) 11時~18時まで営業
29日(土) 11時~18時まで営業
30日(日) お休み
31日(月) お休み

2019年1月
元旦(火) お休み
2日(水)  お休み
3日(木)  11時~17時まで営業
4日(金)  11時~17時まで営業
5日(土)  より通常営業(18時30分まで)

今年より1月から2月末までは冬時間ということで、18時30分までの営業とさせていただきます。
また3日(木)の初売りに合わせて、一部の商品ですがセールも予定しています。
またこちらで告知させていただきます。

それではよろしくお願い致します。

MOONLIGHT

新しくCup & Soucerが入荷しました。イイホシさんの器以外を取り扱うのは久しぶりです。

1960年代に加藤達美氏によってデザインされたムーンライトというカップ・アンド・ソーサーです。美しい青磁で、色合いに多少の個体差があります。加藤氏は陶芸家の家に生まれ、東京美術大学(現、東京芸大)を卒業し、自身も陶芸家として個展などを開かれています。1956年にデンマーク国立工芸学校に留学後、アラビア製陶所にて修行されたそうです。

成形で作る器の難しさを、僕はイイホシさんの器を通じて知りました。ろくろなどで実際に作った器をもとに、原型師と呼ばれる方が量産に向く・向かないといった観点から修正しつつ、形を決めていきます。ろくろでは簡単にできる形でも、量産には向かない、、といった事があるそうです。一度形が完成してしまえば、長く同じものが生産できるという利点がありますが、一方でそれに耐えうるデザインの完成度が要求されるのではないでしょうか?

北欧の名作と呼ばれるような家具が良く似合うような、それでいて日本のちゃぶ台でも違和感がない。そんなCup & Soucerだと思います。おススメです。

シナの裂き織ねじり袋

かつての山の営みを今に伝えるシナ布。樹皮から布が作られるということ自体が、現代の私たちにはなかなか想像しにくいものかもしれません。明治の頃までは食べ物よりもむしろ衣服をいかに賄うか、ということの方が生き死にに直結していたそうです。水にも強く強靭で質実剛健なシナ布は衣服から笠、前垂れ、運搬具、そして寝具に至るまで、ありとあらゆるものに使われていました。シナ布つくりは伐採から糸作り・織までの作業に1年を要し、雪深い山の生活に密着して行われています。裂き織りは貴重な布地を無駄にしない知恵から生まれた技法で、シナ糸を用いた裂き織りも古くから受け継がれてきたものだそうです。大麻布やアイヌのオチョウ布、葛布、苧麻布などの自然布と呼ばれる布の中でも、特に貴重なシナ布。エフスタイルの取り組みの中では、民俗学的な見地からも高く評価もされています。こういうモノが身近に入手できることは、とても素晴らしいことだと思います。雪がよく似合うシナの裂き織ねじり袋。アンギン編みよりは比較的入手しやすいので、機会があればぜひ一度手にしてみてください。