シナの裂き織ねじり袋

かつての山の営みを今に伝えるシナ布。樹皮から布が作られるということ自体が、現代の私たちにはなかなか想像しにくいものかもしれません。明治の頃までは食べ物よりもむしろ衣服をいかに賄うか、ということの方が生き死にに直結していたそうです。水にも強く強靭で質実剛健なシナ布は衣服から笠、前垂れ、運搬具、そして寝具に至るまで、ありとあらゆるものに使われていました。シナ布つくりは伐採から糸作り・織までの作業に1年を要し、雪深い山の生活に密着して行われています。裂き織りは貴重な布地を無駄にしない知恵から生まれた技法で、シナ糸を用いた裂き織りも古くから受け継がれてきたものだそうです。大麻布やアイヌのオチョウ布、葛布、苧麻布などの自然布と呼ばれる布の中でも、特に貴重なシナ布。エフスタイルの取り組みの中では、民俗学的な見地からも高く評価もされています。こういうモノが身近に入手できることは、とても素晴らしいことだと思います。雪がよく似合うシナの裂き織ねじり袋。アンギン編みよりは比較的入手しやすいので、機会があればぜひ一度手にしてみてください。

ALWEATHER

ムーンスターのALWEATHERが入荷しました。今期より2種類各1色を取り扱うことにしました。通常のキャンバス地のALWEATHER(カーキ)と、コーティングすることによってキャンバスの防水性・耐久性を高めたALWEATHER-C(ネイビー)の2種類です。この辺りでは雪が凍ってしまうので、冬場はスニーカーを履きにくいと思いますが、これなら安心ですね。22㎝から28㎝までの在庫です。ハーフサイズはございません。

トライバルラグ エキジビション を終えて

11日(日)までスケッチイン・ハイク2Fで開催しておりました「tribal rug exhibition 西アジアの染織物と遊牧民」は、おかげさまで無事終了いたしました。ご来場いただいたお客様、本当にありがとうございました。バルーチ族やハムセ連合などの遊牧民が、暮らしの中で使っていたトライバルラグは、ギャベやペルシャ絨毯とはまた違う魅力を持っています。少しでもその魅力をお伝えするお手伝いができたのならば嬉しく思います。お買い上げいただきましたお客様には、実際に使われてみてのご感想なども聞かせていただければ幸いです。またtribeの榊さんの控えめで柔らかい語り口と丁寧な説明は、とても好評だったようです。僕自身はほとんど会場にはいませんでしたので、それだけが少々心残りではありますが、、、。また2回目以降の開催ができるようにと考えております。素朴で繊細、そして力強く美しい織物を、引き続き皆さんにご紹介していきたいです。

そうそう、エイトデイズではトライバルラグの販売も少量ですが始めています。僕がtribeさんのオフィスで選んできたラグですので、クオリティも良いものだと思います。気になる方は見に来てください。またご質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください。それではよろしくお願いいたします。

トルクメンと嬉しいお知らせ

さて残すところ明日10日(土)と11日(日)の2日間だけとなりましたtribal rug exhibitionですが、お知らせがあります。土日と再びtribeの榊さんが在店します(土曜日は昼過ぎからになるそうです)。追加で少しラグやキリムを持ってきてくれるそうなので、一度来られて悩んでいる方などおられましたら、是非!

さて今日はトルクメン族の絨毯を紹介します。赤を基調としたギュルという紋章が並んでいる柄は、初心者でもすぐにトルクメン!と判別が付きますが、実はヨムートやテッケ等の支族があるので案外わかりにくいです。僕もよくわかっていません(笑)。

典型的なトルクメン絨毯です。落ち着いた赤は茜で染められるそうです。ウールの質もツヤツヤしていて、張りがあります。トルクメンは織りがとても密なので、厚みがあります。結び目をきつくすることによって、たて糸が立体的になる手法が用いられることがあるようです。depressedと云われる織り方で、トルクメンの本などを見ると詳しく書かれています。たて糸が交互に沈み込むことから、そう表現されるそうです。


1930年頃のものとされるトルクメン。ワイン色のような味わいのある色味が素晴らしいです。天然染料ならでは深みがあります。外側のボーダー柄はバルーチ族等にもよく見られるものですね。こちらも厚みがあります。実際にご家庭で使用される場合には、ある程度のパイルの厚みがあった方が絨毯らしいですし、気持ちが良いですよね。

会場はスケッチイン・ハイクの2Fです。エイトエイズから歩いて6分ほどの雑貨店になります。よろしくお願いいたします。

トライバルラグ

tribal rug exhibition 開催中ですので、今日は自分用に購入したラグを紹介してみます。商品の写真を撮る時に使ったこともあるので、見たことあるかもしれませんが、、。

こちらはバルーチ族と分類されることが多いようですが、厳密にはティムリと呼ばれるトライバルグループが織ったものだそうです。生命の樹と言われるデザインで、ボーダー部分の柄はクルド族やトルコのラグ等にもよく見られる葉っぱ?柄です。1870年頃のものとアメリカ人のディーラーには言われました。今回榊さんにも見てもらいましたが、やはり相当古いらしいです。パイルはほとんどすり減っていて状態が悪く実用向きではありませんが、自由で伸び伸びとした織りは本当に素晴らしいです。19世紀の遊牧民の暮らしを想像しながら眺めるのが楽しいですね。古いもの好きな性分なので、ついついこんな買い物をしてしまいました。まあ、もともと古着屋だし、、、笑。


海外サイトで見つけたプレイヤーラグの写真です。コンヤなのかミラスなのか僕には見分けがつきませんが、説明にはコンヤと書かれていました。ボーダーに葉っぱ柄ですね。これは1850年!頃のものだそうです。カラフルで見ているだけで楽しいですが、これがすべて天然染料とは俄かには信じがたいです。あ、これは写真だけですよ~。もちろん持っているわけではありませんので。念のため。

個人的にはコンヤ周辺のプレイヤーラグや、トルクメンのチュバルと呼ばれる袋物が欲しいですが、なかなか買えそうにありません。古い絨毯のコンディションは見極めるのがとても難しいので、日本で信頼できるディーラーから買う方が確実だと思います。

tribal rug exhibition に関しまして

週末はスケッチイン・ハイクにて開催中の「tribal rug exhibition 西アジアの染織物と遊牧民」にご来場いただき、誠にありがとうございました。5日(月)と6日(火)は展示会場はお休みですが、7日(水)から11日(日)まで引き続き開催しています。なかなか触れる機会のない染織物ですので、是非ご来場いただければと思っております(エイトデイズ店舗は通常通り営業しています)。

土曜日に上映された映画は、バフティアリ族というイラン南西部の遊牧民の移動の様子を記録したものでしたが、あまりの過酷さに驚かされました。古いトライバルラグには、何か生命力のようなものを感じることがあります。命を懸けたきびしい遊牧生活の中で生まれたものだから、、なのでしょうか。DMに載せたハムセのラグも、柄だけ見れば可愛らしいものですが、実際はとても力強さを感じる織りでオーラがあります。コチラも展示してありますので、ご興味のある方は是非見に来てください。

糸を結んで切るという絨毯の織り方は、丈夫でありながら柔らかいという性質のもので、遊牧民がその長い歴史の中で編み出した技法ではないか、とトライブの榊さんはおっしゃっておりました。僕自身、なぜちょっとした袋や紐にまで美術品のような織りを施すのか疑問に思っていましたが、今回映像を見て、なんとなくですがわかる部分もあるように思いました。羊を飼い、その毛を紡ぎ、天然染料で染め、粗末な織機を使いながら美しい織物を作り上げる、という仕事は、遊牧民の女性にとって大きな楽しみであり、また誇りでもあったそうです。今回並んでいるラグやキリムの多くは、そういう時代の精神を感じることができる織物たちなのです。

warangwayan morocco (ワランワヤン・モロッコ)

ワランワヤン・モロッコから久しぶりに商品が入荷しました。

蓋つきバスケットです。サイズはS/M/Lの3種類で、持ち手部分の革の色はグレーとアイボリーが入荷しています。


ノスノスもいろいろな色が入荷しています。ノスノスはオンラインストアに掲載しております。
コチラ→

クロスステッチの入ったバブーシュや、シンプルバブーシュも再入荷しています。どちらも底は牛革ですべて手縫いのものです。一般的なバブーシュよりも耐久性に優れ、履き心地もとても良いと思います。バブーシュも近日中にオンラインストアにアップする予定です。

明日はお祭りのため、店の前の道路は午後3時まで通行止めです。須坂病院の駐車場が使えると思います。スケッチン・ハイクで開催中のtribal rug exhibitionと合わせてぜひご来店ください。また午後5時からはtribar rug exhibition展示会場で1930年代の遊牧民の様子を撮影した映画の上映会がございます。コチラも是非~。

tribal rug exhibition 開催に関して

いよいよ今週の金曜日から始まる「tribal rug exhibition~西アジアの染織物と遊牧民」。DMをお渡しすると、多くの方に「ギャベとは違うモノなの?」という質問を受けますので、トライバルラグとギャベの関係、そしてそラグとキリムの違いなど、基本的なことについて説明したいと思います。

ギャベはもともとはトライバルラグの一種です。ザクロス山脈周辺の遊牧民は夏になると羊を連れて高地にキャンプに行くそうですが、そのあたりでは夏に雨が降ることがない為、テントを持たずに寝具としての敷物のみ持って行きます。そのために織られたものがギャベだった、、、ということのようです。詳しくはトライブさんのサイトに記事がありますので、ご興味のある方はどうぞ。
コチラ→

80年代にギャベに注目したトライバルラグ研究家がおり、そのコレクションを参考にしながら現代的に作られているのが、現在流通しているギャベと言えます。本来、遊牧生活の中で織られていたラグ(ギャベ)は、現在のギャベに比べると薄手で、折りたためるものなのです。遊牧民は移動するので、重く厚手のラグを何枚も運ぶことはできません。ただ現代人の嗜好に合わせて作り変えるというのは決して悪いことではないですし、むしろ当たり前のことだと思います。つまり現代のギャベにも良さがあり、そしてトライバルラグにはトライバルラグの良さがある、ということなのです。

さて、ラグとは絨毯のことですが、部屋全体に敷き詰めるようなものをカーペット、比較的小ぶりなものをラグ、と呼ぶことが多いようです。たて糸とよこ糸の間にひとつひとつ糸を結んでいくことによって柄を表現しています。ペルシャ絨毯では結び目の細かさ(ノット数)で価値を決めるようなこともされているようですが、トライバルラグはノット数=絨毯の価値ではありません。織り、ウールの質、染色、などいろいろな要素があり、人それぞれの嗜好が選ぶ基準になります。そこがトライバルラグの面白さであると思います。

写真はイラン北東部ホラサーン地方のバルーチ族によるラグ。天然染料による深い赤や藍色が美しく、たて糸のウールにも光沢があります。バルーチ族のものは比較的数が多く手に入れやすいですし、落ちついた色目が日本家屋にもよく合うので、おススメです。

そしてたて糸とよこ糸のみで構成された平織のものがキリムです。平織と言ってもスマック織などの技法があるので、一筋縄ではいかないです。シャーセバン族のようにほとんどキリムしか織っていない部族もいるようですね。

コチラはアナトリア地方のコンヤキリム。幅は80㎝ほどしかありませんが、長さは4mあります。本来は対になっていて、真ん中で縫い合わせているものの片方です。テントの中でほこり除けなどに使うモノのようです。遊牧生活の中で使われていた古いキリムは、専門サイト等で見ることができますが、高額なのでなかなか買えません。これはキリムコレクターからすればイマイチなようで、結構安かったです(笑)。年代は19世紀終わりから20世紀初頭くらいだそうです。ラグよりは状態の判断がしやすいので、知識があればネットで買うことも可能だと思います。

今回の展示会はトライバルラグを30年にわたり輸入しているトライブさんのご協力で実現しました。オールドものが多いですが、コンデションは本当に素晴らしく、畳の上でも使っていただけるようなものばかりです。ペルシャ絨毯やギャベなどに親しんでいる方からすると、比較的安いと思われるかもしれません。是非この機会にトライバルラグの世界に触れてみて下さい。会場はスケッチイン・ハイクの2Fです。よろしくお願い致します。

Have One for Life / エフスタイルの協働シリーズ


エフスタイルの”Have One for Life”から、新潟在住の齋藤伸絵さんによるホームスパンマフラーです。寒い時期にエフスタイルのお二人とお会いすると、齋藤さんが紡いだウールのブランケットやマフラーを身につけているのをよく目にしていました。今回、エフスタイルから齋藤さんのホームスパンマフラーが初めて販売されることになりました。初回は少量とのことでしたので、控えめに各1枚のみの入荷です。スーピマコットン、アンゴラ、ファインメリノウールの混合です。優しい肌触りです。


こちらは曽田さんとの協働です。以前開催した曽田さんの展示会でも販売した事がある、イノシシのバッグです。まったく端材を出さない、という「そもそも」のところから考えられたバッグです。こちらはブラウンのもの。迫力がありますね。


そしてこちらが黒白タイプ。サイズが少し大きめです。

とこの記事を書こうとしていたら、曽田さんが突然お店に来られてビックリ。他の用事もからめて納品に来てくれました。ですのでラスカバン(S)、(M)、そしてリックも入荷しています。リュックではなくリック、なんだそうです。ホワイトアルバムの話等、相変わらず楽しいひとときでした。50周年CD、買おうかな~。

その他にも籐のかご(丸)やホールガーメントのウールニットなど、いろいろ入荷しています。