オシャレってなんなんだろう?
いい服ってどういうもの?
そんなある意味どうでもいいこと!?を長野に来てからは時々考えるようになった。
いや、ヒマだったからさ。
ゴーシュを知った頃、「背筋がのびるような・・・」という言葉を使ってその服を紹介している文章を読んだ。
その頃はゴーシュ自体ウェブ上にはほとんどなかったし、
そういう表現を読んだのはそれが最初だったので、随分新鮮な気持ちになったことを覚えている。
で、その時に背筋が伸びるって一体どういうことなんだろうか?って考えたんですね。
例えばゴミを拾うとか、お年寄りに親切にするとか。
例えばちょっとした車の運転の仕方、とか。
そういうある種の「姿勢」みたいなもの。
いい服はそういう「姿勢」を正してくれたりする。
いい服って僕達にちょっと厳しかったりする。
一見気むずかしそうな顔をしてそこに並んでいる。
試着してもすぐには馴染まない。
それは今のあなたにではなく、もう少し先のあなたに向かって何かを投げかけていたりするから。
でもユーモアのセンスは抜群。
わかり易い記号をまとわず、戦略的なものとは無縁。
そして小難しいことを並べ立てる僕を笑い飛ばして、着ることの楽しさを教えてくれたりもする。
そう。そんな洋服が僕は好きなのだったのだ。