ゴーシュ カットパイル・ウールジャケット

ゴーシュよりカットパイルという素材のジャケットが入荷しました。

これは一見するとメルトンのようですが、じつはまったく違う生地なのです。メルトンはまずウールを甘く織り、その後生地を溶液につけ、圧縮して防寒性を高めていきます。一方カットパイルは、とても高密度に織られたウールを掻いて起毛させ、その後毛足を揃えるためカットしていきます。つまり正反対の工程を経て作られているのです。起毛させただけの生地を「モッサ」と言い、ハイエンドブランドなどもで使われているそうですが、さらにカットして、しかもその工程を3回繰り返してやっと製品になるのが、カットパイルなのです。

掻いて起毛させカットという工程を繰り返すため、素材のウール自体が上質なものでないとできません。また打ち込みも相当きつくしてあるのでウールの使用量も多く、価格はメルトンに比べるとかなり高くなります。今ではあまり一般的な生地ではなく、生産できる工場も限られています。ゴーシュの泉氏は、自身が20年にわたり愛用しているカットパイルのコートを生地解析にかけ、今回の生産にこぎつけたそうです。

カットパイルの魅力として泉氏は「丈夫さ」と「生地の風合い」を挙げています。メルトンは圧縮させることで生地としての風合が薄れ、フェルト的な素材感になります。カットパイルはウールの織物としての風合いを持ちながら、とても丈夫で長持ちする素材なのです。