新しくCup & Soucerが入荷しました。イイホシさんの器以外を取り扱うのは久しぶりです。
1960年代に加藤達美氏によってデザインされたムーンライトというカップ・アンド・ソーサーです。美しい青磁で、色合いに多少の個体差があります。加藤氏は陶芸家の家に生まれ、東京美術大学(現、東京芸大)を卒業し、自身も陶芸家として個展などを開かれています。1956年にデンマーク国立工芸学校に留学後、アラビア製陶所にて修行されたそうです。
成形で作る器の難しさを、僕はイイホシさんの器を通じて知りました。ろくろなどで実際に作った器をもとに、原型師と呼ばれる方が量産に向く・向かないといった観点から修正しつつ、形を決めていきます。ろくろでは簡単にできる形でも、量産には向かない、、といった事があるそうです。一度形が完成してしまえば、長く同じものが生産できるという利点がありますが、一方でそれに耐えうるデザインの完成度が要求されるのではないでしょうか?
北欧の名作と呼ばれるような家具が良く似合うような、それでいて日本のちゃぶ台でも違和感がない。そんなCup & Soucerだと思います。おススメです。