And The Band Played Waltzing Matilda

リアム・クランシーがカバーしたこの曲を聴いたとき、確かトム・ウェイツも歌っていたよな、、、と思って調べたが出てこない。おかしいなぁと思ったら、ポーグスだったんだ。

すっかりそれで納得した訳だけれど、どうしてもトム・ウェイツの歌声が忘れられない。で、それがきっかけでこの歌のことを深く知るようになった。反戦ソングであろうことは英語の歌詞だけでもなんとなくわかる。でもそれ以上のことは知らなかった。「ザ・バンド・プレイド・ワルツィング・マチルダ」と「ワルツィング・マチルダ」は別の曲で、後者はオーストラリアの準国歌であり、彼らのアイデンティティーそのものなんだそうです。ちなみにワルツィング・マチルダとは、荷物(マチルダ)をもって放浪(ワルツィング)すること。トム・ウェイツは「ワルツィング・マチルダ」のサビ部分(動画の最後に歌われる部分)を或る曲の中で歌っていて、それがとても印象に残っていた、、、というわけです。

あまりに悲しい歌で、この曲をカバーしたシェインはやっぱり優しい人なんだと思う。アイルランドの歴史とも共鳴するんでしょうね。なぜコード進行がアイリッシュというか、ケルト音楽のそれなのかという疑問のある人は、調べてみるといいかも。リアム・クランシーのカバーも素晴らしいです。

先月末、ローレンス・ファーリンゲティが亡くなった事をインスタを通じて知った。シティライツ書店のバッグとか売ってるお店は、みんなニュースにしないといけませんねぇ。ノーディレクション・ホームに出演していた中では、リアム・クランシー、ヴァン・ロンク、ギンズバーグ、ピート・シーガー、そしてスーズ・ロトロ。みんな亡くなってしまった。これから先のこと考えるのが、ちょっと怖いです。

ジョン・プライン再訪 真夜中の音楽について

『真夜中の歌は、うたうための歌ではない。どこまでも聴くための歌だ。(中略)歌はただ歌であるというだけでなく、歌がくれる「何か」なのだ。その「何か」を聴きたくて真夜中に歌を聴く。いつでもどこででも聴ける歌というのとは違う。真夜中に聴いてきたのは、むしろ世にあまり知られない歌、知られなかった歌だった。』- 長田 弘

“Angel from Montgomery”はジョン・プラインの記念すべきファーストアルバムに収められた代表曲のひとつ。2000年にセルフカバーされたこのアルバムを真夜中に聴いていると、長田の一文が思い出される。ジョン・プラインに対して的確な評論をしたのも長田 弘だった。

新型コロナウィルスによってジョン・プラインが亡くなってからおよそ1ヶ月。ブルース・スプリングスティーンをはじめ、エルヴィス・コステロやボニー・レイット、ジェフ・トゥイーディ、そしてサラ・ジャローズやブランディ・カーライルなど若手ミュージシャンまで、本当に大勢の音楽家たちから敬愛されているジョン・プラインだが、日本ではほとんど知られていない。

今年もありがとうございました。

昨日で2019年の営業も無事終了いたしました。ご来店いただきました皆様、またオンラインストアをご利用下さった皆様、ありがとうございました。4日の初売りですが、リクエストもあり福袋をいくつかご用意することになりました。何年ぶりでしょうか?レディースサイズのものが4つ、メンズサイズのものが2つ、合計6個です。価格は税込み1万円です。内容はおおよそ店頭でお伝えいたします。また店内では一部衣類をセールいたします。こちらもあわせてよろしくお願いいたします。

ほとんど使えない状態だったiphoneを新しく(と言っても7ですが、、、)したのですが、スマホアプリの進化ぶりには驚かされます。spotifyみたいな音楽との向き合い方はあまり良いように思ってなかったのですが、その内容の充実ぶり、そして編集能力の高さにびっくりです。年末年始の楽しみが一つ増えました~。

それでは皆様、良いお年を!

SHOPPING IS A FEELING

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します。

太っちょのルイスが履いているアディダスが素敵。すっかりヴィンテージで、時の流れを感じますねぇ。foot LockerやGAPもいい感じ。

クリスマスには

まったく雪のないクリスマスなんて、長野に来てから初めてのような気がします。暖かいのは嬉しいけれど、反動が怖い。。。

サラ・ジャロウズ、元ニッケルクリークのサラ・ワトキンス、そしてアオイーフ・オドノヴァンという、かなり癖の強い3人によるユニットImWithHer。今年すでに来日していたようです。でも3人揃うと不思議に聴きやすいというか、ソロよりいいかもしれませんね。アメリカのカントリー/ブルーグラスのミュージシャンですが、ケルトの匂い(あくまでも匂いです)が濃いあたりも、僕好みな理由かもしれません。クリスマスソングではないけれど、今の時期なんとなく聴きたい曲かな~、なんて。

さて、もうすぐ2016年。ボブ・ディランの再来日もあるそうですが、久しぶりにコンサートにも行きたい、と画策しています。気になるのはパティ・スミス&フィリップ・グラスの「THE POET SPEAKS  ギンズバーグへのオマージュ」、ギンズバーグの朗読コンサートです。今回はスクリーンに映像と翻訳を映し出すそうで、至れり尽くせりです。なんと訳詩は柴田元幸と村上春樹だそうで、贅沢なメンバーですね。パティ・スミスが村上春樹のファンだ、というのは初耳でちょっと意外な気もします。フィリップ・グラスのピアノソロやパティ・スミスの弾き語りもあるそうで、きっと素晴らしいコンサートになるでしょうね。6月4日(土)はチケットとれたらお店休んで行きたいです。

とまあ、どうでもいいことをつらつらと書いていますが、年内は28日(月)までの営業です。よろしくお願い致します。

Diamond and Rust

Diamond and Rustというこの曲、First Aid Kitがカバーしているのを聴いて初めて知りました。クララとジョハンナは60年代のフォーク・アメリーカーナシーンにおける男女の恋愛ごとがお好きなようです。これはいかにもジョーン・バエズらしいメロディの曲で、最初に耳にしたときには彼女が歌っているのが聴こえてくるようだったです。もちろんボブ・ディランとのことを歌ったもので、美しく悲しい曲ですね。

実はジョーン・バエズの声って苦手なんです。歌は上手いけれど、どうしても好きになれない。あまりに優等生すぎるというか。ディランとは正反対ですよね。初期のディランのライヴにはふたりのデュエットが結構収録されていますが、殆ど飛ばしてしまい滅多に聴くことはないんです。もしかしたらジョーンバエズ・アレルギー!?みたいなものが僕の中にはあるのかも知れません。。。

バエズの歌は苦手だけれど、人となりはとても好きです。すごく美人だし。だいたいニューヨークでのディランの周囲には、スーズ・ロトロを始めとしていい人が多い。彼はそういう友人たちを、踏み台にして成功した。傷つけ、お世話になった人の音楽を盗んだりもした。ボブ・ディランとはそういう不届きな奴なのです。なかでもジョーン・バエズがイギリスツアー中に受けた仕打ちは特にひどかったと思う。その上歌のネタにされて皮肉られたり悪者扱いされたりね。positively 4th streetなんて、そりゃ君のことだろ!って突っ込みたくなります。でもどれも名曲ときてるから余計始末が悪いというか、あんまり不公平だよね。でも皆、全然文句も言わず、静かにその場から立ち去って行った。ボブ・ディランみたいな悪いやつが素晴らしい音楽を作り、人々の心にその名をとどめてしまう。世の中とは往々にしてそのようなものなのであ~る。

さて、大嫌いな(笑)ディランの悪口はこの辺にして、First Aid Kitがフジ・ロックに参戦します。25日(金)white stage 16:30からのようです。彼女たちはライヴがいいんです。いや観たことはないんだけど。でもホントおすすめです。行かれる方は是非!