曽田耕100bags展に向けて

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曽田さんの作品を扱ってみようと思ったきっかけは、自分自身のモノの見方に疑問を持つようになったから。最近、洋服の展示会などでよく目にする工芸品的アプローチに対して、以前から抱いていた違和感がだんだん大きくなっていったからなのです。

もともと僕は、そういうアプローチを持つ服が好きです。ファッションというよりは、消費されにくい価値観。例えば「気の遠くなるような工程を経て」とか「少数民族の貴重な手仕事」とか。そういう世界観はわかりやすく人気もあります。ただ自分自身結局そこから離れられない部分があるからこそ、なんというか、そればっかりでいいのだろうか、ちょっと大げさすぎるんじゃないか、、、と思うようになったのです。

エイトデイズで扱っているものは、量産品だったり日用品だったりです。だからもう少し軽くていいと思うんです。軽いという言葉が気に入らなければ、自由と言ってもいい。曽田さんのNPWシリーズは、端材を使い、誰でもできる技術で考えないで作っています。そうやって出来たバッグは、職人による工芸品的価値観とは対極にありながら、それでいて手仕事の面白みを感じさせます。ある種の美意識を一度横に置いといて、違った目線でモノを見ることもたまにはいいのではないでしょうか。ということで是非。実際に見ると迫力があり、本当に面白いカバンたちなのです。