tribal rug exhibition に関しまして

週末はスケッチイン・ハイクにて開催中の「tribal rug exhibition 西アジアの染織物と遊牧民」にご来場いただき、誠にありがとうございました。5日(月)と6日(火)は展示会場はお休みですが、7日(水)から11日(日)まで引き続き開催しています。なかなか触れる機会のない染織物ですので、是非ご来場いただければと思っております(エイトデイズ店舗は通常通り営業しています)。

土曜日に上映された映画は、バフティアリ族というイラン南西部の遊牧民の移動の様子を記録したものでしたが、あまりの過酷さに驚かされました。古いトライバルラグには、何か生命力のようなものを感じることがあります。命を懸けたきびしい遊牧生活の中で生まれたものだから、、なのでしょうか。DMに載せたハムセのラグも、柄だけ見れば可愛らしいものですが、実際はとても力強さを感じる織りでオーラがあります。コチラも展示してありますので、ご興味のある方は是非見に来てください。

糸を結んで切るという絨毯の織り方は、丈夫でありながら柔らかいという性質のもので、遊牧民がその長い歴史の中で編み出した技法ではないか、とトライブの榊さんはおっしゃっておりました。僕自身、なぜちょっとした袋や紐にまで美術品のような織りを施すのか疑問に思っていましたが、今回映像を見て、なんとなくですがわかる部分もあるように思いました。羊を飼い、その毛を紡ぎ、天然染料で染め、粗末な織機を使いながら美しい織物を作り上げる、という仕事は、遊牧民の女性にとって大きな楽しみであり、また誇りでもあったそうです。今回並んでいるラグやキリムの多くは、そういう時代の精神を感じることができる織物たちなのです。